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現代での生活を思い出し、切なくなる主人公。平気なふりで強がっていると……。
大和
「なあ。ヘッドフォン、まだ持ってる?」
主人公
「突然だね? 持ってるけど……」
大和
「貸して」
主人公
「う、うん」
現代から持ってきたヘッドフォンを差し出す。
主人公
「わざわざここで音楽聞くの?」
大和
「そういう気分なの」
大和
「……あのさ。これ着けたら、しばらく音楽しか聞こえない」
大和
「だから、お前が何言っても、たぶん全然わかんないんじゃねえの」
主人公
「! それって……」
大和
「思ってることあるなら、今のうちに好きに吐き出せば?」
言いたいことを言い終えると、さっさと背を向けて耳を塞いでしまう。
主人公
(本当にひとりで音楽聞き始めちゃった……)