MENU
あやまって温泉に落ちてしまった主人公は、宗矩の服を借りることに。
服を脱いだ宗矩の体は傷跡だらけで、いけないと思いつつ、目が離せない。
宗矩
「……お前の眼差しが温かいせいだろうか。見つめられたところから、慈愛が染みわたっていくようだ」
宗矩
「これも、龍神の神子の力か?」
主人公
「そ、そうでしょうか。慈愛だなんて言いすぎな気もしますけど……」
主人公はふと、以前、自分がケガをしたときに宗矩が薬をくれたことを思い出す。
主人公
「でも、そうですね。宗矩さんのくれた薬みたいに、私も傷を治せたらよかった」
少しの沈黙。
ふ、と微笑むように宗矩がこぼす。
宗矩
「………俺は言葉を間違えたな」
宗矩
「龍神の神子の力ではなく、単に……お前自身の優しさだ」